マウスとキーボードを買いました
メインのiMacでずっと使ってたsteelseriesのマウスが調子悪くなったのでMicrosoftのSurface Precision Mouseを買いました。そして何故か勢いでHappy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-Sの英語配列モデルまで。
マウスについてはMicrosoft派なのですが、以前使ってたのが壊れたときに、何かのおまけで貰ったsteelseriesのマウスを繋ぎに使ったら意外に使い勝手良くて、そのまま使い倒してしまいました。
それでいざ買い換えるぞとなったら、今ってもう家電量販店じゃMicrosoftのマウスキーボードは限られた製品しか扱ってないんですね。Logicoolとかはいっぱいあるのに。とは言えLogicoolはなんか微妙に合わないので避けたいです。すぐ壊れるし。
地元振興のために店舗で買えるならなるべくそうしたかったのですが、無いものは仕方ないのでネット通販でポチッと。
この週末に届いて使ってみた感想としては、握ったときにしっくり来るなあって感じがしました。この辺はもう好みの問題なんですけど、入力デバイスは毎日使う物だけに自分に合ったものを選ぶのが正解で、わたしにとってそれがMicrosoft製品なんですよね。
本体が少し重めで安定感があります。わたしの場合ゲームとかで素早く動かす必要はないので確実な操作感がメリットになります。ホイールについては、スムースな回転とカタカタした回転をボタン一つで切り替えられるのが特徴的です。
残念ながらMacの標準機能ではサイドにあるボタンが使えませんけど、Karabiner-Elementsを使えば任意のキーに変更できます。ただし変更できるのは3つあるうちの前後2つだけで、中央のボタンを使う方法は今のところわかっていません。ひとまずブラウザの戻る進む(command+←→)さえできればいいかなと。
【やり方】
(1) /Users/ユーザー名/.config/karabiner/assets/complex_modificationsに適当な1234.jsonとかファイルを作って以下の設定を記述。
{ "title": "Change mouse buttons (Microsoft)", "rules": [ { "description": "Change button4,5 to back,forward", "manipulators": [ { "type": "basic", "from": { "pointing_button": "button4", "modifiers": { "optional": [ "caps_lock" ] } }, "to": [ { "key_code": "right_arrow", "modifiers": "left_command" } ] }, { "type": "basic", "from": { "pointing_button": "button5", "modifiers": { "optional": [ "caps_lock" ] } }, "to": [ { "key_code": "left_arrow", "modifiers": "left_command" } ] } ] } ] }
(2) Karabiner-Elementsを起動してDevicesのBasic configurationからBTLE Precision Mouse (Microsoft)にチェックを入れる。
(3)、Complex modifiactionsのRulesでAdd ruleボタンを押すと追加した設定が表示されるのでEnableにする。
最低限動けばいいのでシンプルに。色々やりたければマニュアルを参照して設定を書き換えればいいでしょう。
complex_modifications manipulator definition | Karabiner-Elements
HHKについては以前に組んだWindows機用として、必要に応じてiPadに転用できるよう英語配列にしてあります。
キーボードはRealforceが好きなんですけど、ワイヤレス対応してくれる気配がないので次善の策としてのHHKです。メインマシンはRealforceを使いつつ、何台かあるサブマシンはコンパクトで汎用性の高いHHKを使っていくつもりです。
HHKを触った感触はなかなか良い感じなのですが、やっぱりRealforceが好きだなあって結論は揺るぎませんでした。これも好みなので仕方ないですね。
久しぶりに新しいPCを組みました
家で使うPCとかタブレットはもっぱらApple製品を使っているのですが、なんやかんやとWindows機(とVM上のLinux)があった方が便利なので、自分で組んだPCをサブ機として運用してます。
今使ってるのは数年前に組んだやつで、それほど不便さは感じてないにしても、微妙にもっさり感は否めず、ファンの音もうるさいのでそろそろ更新の時期かなと感じていました。
そんな折り給付金が入ることもあり、東京へ遊びに行くこともでき溜まっていたストレス解消も兼ねてコストパフォーマンス重視のPCでも組むかと思い立ったのでした。
色々と調べて選定したパーツはこんな感じです。
■CPU - Ryzen 5 3600
このところ性能向上著しく気になってたRyzen。コスパも良いし、これといって魅力の薄いIntelから離れることにします。以前はx86互換CPU大好きっ子だったので元の鞘に戻った気分です。
ファンは付属のもではなく、定番といわれる虎徹MarkIIに替えてみました。
■マザーボード - MSI MEG X570 UNIFY
マザーボードはそこそそこ良いものを選びます。CPUパワーとかグラボは足りなければ後から交換できますけど、マザーボードはなかなかそうはいかないのですからね。
数年は使うことになるので最上位のチップセットであるX570を搭載してる中から耐久性の高そうなもの選びます。Blutoothを使いたいのでできれば内臓してほしい、それと選択の条件として大事なのは光らないこと。
色々候補はありましたが、ミドルクラスの値段だけど電源回路周りはハイエンドの上位機種であるACEを踏襲してるらしく、コストパフォーマンスに秀でているこの機種を選択。あと光らないのがポイント高いです。
購入直後にB550チップセットが出てきて、こっちでも良かったんじゃね?ってのは
考えないことにします。
■メモリ - W4U3200PS-16G x 2
まあOCとかしないのでマザーボードの動作確認取れてる中から価格重視で。素性の知れないバルクメモリとかあまり見なくなりましたね。あっても価格差そんなにないですし。
ひとまず32GBあれば十分でしょう。
■電源 - Seasonic FOCUS-GX-750
信頼と安心のSeasonic製のセミファンレスモデル。他のパーツは陳腐化してもよほどのことがなければ電源は流用できるので、日割りにしたら実質タダです。
■ケース - Cooler Master Silencio S600
ケースは静音ミドルタワーで変な装飾もなく、エアフローも良さそうなものを選択。もちろん光らないので中が見える必要はありません。
■SSD - Seagate
せっかくのRyzenとX570の組み合わせってことで、一箇所くらいは他にない機能を使ってみたく、SSDはPCI Express 4.0接続に対応したNVMe M.2 SSDを選択します。
他のメーカーの500GB製品は軒並み売り切れだったので、選択の余地無くこれを。1Tの方がWrite性能高いのは分かってますが、予算にも限りがあるので。
■グラボ - MSI Radeon RX 570 ARMOR 8G J
それほどゲームをやるつもりもないのと、予算の都合でグラボは節約です。でもまあ前の世代とはいっても今使ってるのに比べたら格段の性能向上なので十分かなと。
■HDD
NASを導入したことによって浮いたTOSHIBAの3TBのを使い回します。今回流用したのはこれだけです。
トータルでお値段ざっくり16万円くらい……あれ?おかしいな(笑)
まあお値段以上の性能になった……と思いたいです。
組み立ては特にハマることもなく完了、配線周りも近頃はやりやすくなりましたね。
早速電源を入れると起動しない。BIOSも立ち上がらずです。マザーボードのLEDには0Dという表示。慌てず騒がずメモリを抜いて1枚ずつスロットを替えて検証。どうやらメモリの初期不良を掴んだようです。
交換の手続きをしつつ稼働する1枚でOSのインストール。なぜかWindowsのインストーラーでSSDを選ぶとエラーになりました。どうやらHDDがブート順で先にあるとダメらしいということで、BIOSでブート順を入れ替えましたがやはりダメ。HDDからのブートをOFFにして、SSDのみにしたらインストールできました。
WF-1000XM3を買ったよ
半年ぶりの更新ですこんばんは。
テレワークもあえなく終わってしまい、毎日の電車通勤が再開されました。
その通勤時にはいつもイヤホンで音楽を聴いているのですが、SHUREの音が好みに合っているのでSE-215、SE-315、SE-425辺りを壊れる度に買い換えて使ってました。
さてここでとりあえず緊急事態は避けられましたが、まだまだ人の密集する場所ではマスクが必要になります。花粉症のシーズンからマスク+眼鏡+SHUREのケーブルと、耳にかかる負担が大きく感じてたのが、これから先もしばらく続くということで、良い機会だからフルワイヤレスに移行してみたのでした。
そんなわけで購入してから一週間ほど使用してみて、SEシリーズとの比較という視点で感想を書いてみようと思います。
売りであり評価の高いノイズキャンセルについては、遮音性の高いSEシリーズからの移行ですと、まあこんなものかって感じです。逆に言えばSEシリーズ並みの遮音性を得られるとも。
SEユーザー的にはノイズキャンセルをOFFにできることが大きな違いと言えるかもしれません。
音質はもう有線と変わらないですね。今のところ途切れることもなし。以前にBlutoothトランスミッタを試したことがあって、その時の悪印象があったのですが、それは完全に払拭されました。
一番重要なイヤホンとしての音作りですが、個人的にはSONYのイヤホンって派手な色づけであまり好きじゃなかったんです。SONY以外でも、シャカシャカドンドコした音が好みじゃなくて、だからこそSHUREを愛用していたのですが、このWF-1000XM3についてはSONYらしからぬというか、SE-215に近い音造りという印象を持ちました。少しシンバル系の音が少し立ってる感じはしますけど、全体的に落ち着いててSEシリーズからの移行で特に違和感を感じませんでした。
音の解像度もこの価格帯相応に高くて耳が疲れないです。
操作性については、タッチセンサーが過敏かなって気もしましたが、アプリでカスタマイズできるので、特に問題ないです。
バッテリーの持ちも、通勤で朝晩小一時間の使用する分には全く困りません。
ほぼ不満なしと言いたいところですが、これはなんとかして欲しいと感じたのがケースの形状です。大きさそのものはいいんですけど、厚みがありすぎるのと、変に丸っこくて持ちにくいことです。イヤホンを取り出したり収納したりするときに、どうにも中途半端な形状をしているため手の中安定しないです。それにカバンの中に入れても落ち着かず、どこに行ったとがさごそするはめに。せめてストラップが付けられるとか窪みがあるとかしてくれればまだマシなんですけど。
イヤホン本体が良くできているだけにとても残念です。
まあでも、いままで当たり前にあったはずのケーブルが、使用を初めて早一週間で戻りたくないと思わせるほど快適で満足しています。
値段についてはSE-425と同じくらいの価格帯ってことで、特に高いとは感じていません。特に色々なメーカーからワイヤレスイヤホンが出ていますけど、半端に安い物を買ってあれこれ不満を抱えるくらいなら、最初からこれを買うのが正解かなって思いました。
iPad Pro 12.9インチを買ったぞう <番外編> NAS導入編
冬コミの作業やらなんやらでだいぶ間が空いてしまいました。
そんなわけでNAS編です。
iPad Proを買った後に一番のネックだったのがPCとのファイル共有。
Dropboxは利用頻度を考えると丁度良い料金プランが存在せず、代替サービスを探したものの、GoogleDriveやOneDriveは垢BANの可能性が捨てきれず、かといって他に適当なものが見つけられないという情況で、NASはどうかと思いついたのが前回まであらすじです。
いやねえ、GoogleでいきなりBANされて理由も教えて貰えないって話を何度も耳にすると、それなりに自衛策は必要かなと思うわけです。例えばYouTubeとかでも、何の問題もないアカウントがいきなりエロコンテンツ認定されてBANってのもよく見かけますし。昔は「邪悪になるな」なんて言っていましたけどGoogleも変わってしまいましたからね。アタリをとるために描いた裸がエロ認定された……なんてリスクが付きまとうようじゃ、安心して使えません。
話が逸れました。で、NASの機種選定ですけど、代表的なメーカーとしてはSynologyQNAPの2社があり、機能的にはどちらのメーカーも遜色ないようでした。
まずは搭載できるHDDの台数を決めます。HDD自体の容量や値段が4Tで一万円弱とかなので、NAS用途であれば1台で十分かなとも思いましたが、容量が増えすぎてメディアにバックアップを取るのが非現実的になってしまったので、そのうちRAIDを組むつもりで2台搭載できるモデルを選択肢とします。
両社から幾つかの機種が出ていますが、予算の中から一番パフォーマンス高そうなSynologyのDS218+にしました。
HDDは少し奮発してWestern Digital Redの8Tにしました。Seagateは個人的に信頼していないし、TOSHIBAはNAS用ので手頃な機種が無かったため消去法って感じです。RAIDは後から追加もできるのでひとまずは容量の大きな物を一台購入しました。
インストールとか設置は特に迷うところ無く完了。HDDの作動音が結構響きますが、本体そのものは静かなので、動作が止まっていれば問題ありません。気になるようでしたら、設置場所を使用するところから離すこともできるのがNASの良いところ。
SynologyのNASはDiskStation Managerという専用のOSを使用します。OSと言っても操作や設定はWebブラウザからのGUIで行うので楽ちんです。Linuxベースらしいのですが、使っていてもそれを意識することはありません。
アドオンパッケージの導入で色々とできるようですが、ひとまずはファイル共有のSynology Driveを有効にします。
iPad用にはApp Storeからクライアントをダウンロードできるので、それをインストールすればOK。ファイル同期の問題はあっさり解決です。
もちろん普通のネットワークフォルダとしても使えるので、FileBrowserやiPadOS13以降のファイルアプリを使ってNASに保存したデータをいつでも参照できます。
使ってみて意外に便利だと思ったのはPhotoStationという機能です。これはNAS上に設定したフォルダの画像に対して、サムネイルを表示するWebページを自動で作成してくれるというもの。
例えば資料用に撮影した画像や素材集なんかを入れておくだけで、必要な時にぱぱっと選ぶことができます。(※素材集についてはライセンスによっては個人使用とはいってもNASに置くこと自体グレーなものもあるかもしれないので、利用前にしっかり確認しましょう)
タグ付けやコメントもできるので、わりとこの機能だけでNASを導入する動機になり得るかなと思います。
全般的に導入について特に困ることもなかったのですが、少しだけ迷ったのがファイル名の長さについてです。
SynologyのNASではファイルの長さが255byteかつファイル名に使用する文字コードがUTF-8という仕様です。これはどういうことかざっくり説明すると、UTF-8ではアルファベットは1byteですが日本語は3byte使用します。なので日本語だけのファイル名にすると80文字くらいしか使用できません。
それに比べてMacやWindwsは日英関係なく255文字までファイル名に使えますので、もし日本語で長いファイル名を付けている場合、そのままではNASに持っていくことができません(ファイルコピー時にエラーになります)。
普通はそんなに長いファイル名を使うこともないでしょうが、私の場合はずっと昔に録画したテレビ番組のファイル名が番組名+番組情報となっていたケースと、ダウンロード販売で買った動画のファイル名をタイトル+コンテンツ情報にしていたものが、この仕様にぶち当たってしまいました。
分かってしまえば驚くことはないのですが、ファイル名に何文字まで使えるのかっていうのは意外にはっきりとした情報が少ないため、調べるのに少々手間がかかってしまいました。
(※上記のファイル名の説明については、厳密に言うと色々と違うところがあるのですが、長くなるので端折ってます。)
初期投資としてちょっと値が張りましたが、おかげで快適な環境が構築できましたし、対費用効果という面では満足しています。
iPad Pro 12.9インチを買ったぞう <その3> お絵描きアプリ編
前回までのあらすじ - iPad Proを買った。後悔はしていない。
さてさて、iPad Proを買った感想の続きですが、どんなタブレットもアプリが無ければただの板。
お絵描き周り。大本命のクリスタは外せないとして、せっかくだからiPad用のアプリを幾つか試してみました。
ちなみに、クリスタは10時間程度、その他は30分〜1時間くらいなので、本格的に使い込んだわけではなく、少し触ったくらいの感想ということはご承知おきください。
◇CLIP STUDIO PAINT EX
PCでのお絵描きでも常用しているアプリです。iPad版も実用レベルという評判があったからこそ今回のiPad Pro購入に至ったので、このアプリの出来次第では高く付いた買い物になるところでしたが、そんな心配は杞憂でした。
操作感、機能、速度どれを取ってもPCとさほど大きな違いもなく使えました。ガッツリと絵を描く人はまた違った感想があるかもしれませんが、わたしの用途では十分に使えそうです。
以下が使ってみた感想です。
・PCみたいに液タブで描きつつモニタでプレビューができない。
・回転や拡大縮小がやりやすい。
・左手キーボードが使えないのは少々不便(使えるのかもしれないけど試してない)。
・微妙なUIの違いに戸惑う。良く言えば微妙なところが気になるくらいの完成度。
・基本的にUIがPCと同じため、ツール類がiPad用に整理されなくキャンバスが少々狭く感じる。
・多機能すぎるのが時々苦しくなることもあるわ(メンヘラ的矛盾した欲求)。
つまり、PCと同じように使えることがクリスタに対する一番の要求で、それが十分に果たされたおかげで、iPadのアプリとしては違和感も生まれるといった感じでしょうか。
個人的にはPCのクリスタ使いにiPadいいぞとお勧めしたいです。でもクリスタ使ってないし使う予定も無い人はUIに戸惑ったり、もしかしたら使い勝手が悪く感じるかもしれないです。
お絵描き用としてはこれ一本で事足りるのですが、機能満載で画面に向かうのにちょっと気合いが要るのは変わらないんですよね。当初の目的としてもうちょっとチラシの裏とかノートの隅に落書きできるような気楽な環境が欲しいというのがありますので、その辺を補完するために幾つか他のアプリを試してみました。
◇AUTODESK SketchBook
色設定でコピックのカラーが選択できるのが特徴。わたしはコピック使ってませんが、よく使われる色が選べるのはうれしいです。ブラシも豊富で、さらにテキスト入力やパースガイドもあるのに無料で使えるのがうれしいです。
◇Adobe Sketch
無料だけどなんかアカウント登録が必要。ログインしないと何も出来ない。ひとまずCCの入れたら使えました。
シンプルといえばそうなんだけど、いまひとつ機能が足りない感じで、あえてこれを使う理由も見つからないです。Adobe純正ってことでPSDファイルの互換性に安心感あるくらいだけど、互換性の問題が出るほどのことはできないですし。Adobe製なのに軽いっていうのが最大の特徴かな。
◇彩えんぴつ
色鉛筆の書き味に特化したアプリです。機能は限られているけれど、昔あった100色の色鉛筆セットに心ときめいたり、12色でタッチや重ね塗りで混色した経験がある人なら楽しめるかも。ある意味iPadとApple Pencilによくマッチしたアプリです。
◇Procreate
ブラシも豊富でエフェクト系のプリセットが沢山あるのと、色調整ができるのが特徴かな。必要な機能は一通り揃っています。全体的UIが整理されていて、使いやすそうな感じがします。
主に使うとしたらProcreateかAUTODESK SketchBookのどちらかですかね。
他にも幾つか使ってはみましたが、ここに挙げるほどでもなかったので割愛します。
さて、あとはiPad Proでお絵描きする上でひとつだけクリアしときたい問題があります。それはPCとのファイル共有です。なんやかんやと描いたものはPC側に持っていく必要がありますし、資料なんかを持ってきたい。
今まではDropboxを使っていたのですが、丁度このiPad Proを買う少し前に無料アカウントで同期できるデバイス数が3台までに制限されてしまいました。まあ便利なツールですしお金を払うこと自体は問題ないのですが、一番安いプランで1200円/月からというのは流石に金額が折り合いません。わたしの用途ですとクラウドで共有する必要性は薄く、LAN内のデバイス間で同期できればよいので、それで年間一万円以上かかるのはちょとねえ。
代替として候補に挙がるのはGoogleDriveやOneDriveなんですが、これらはアップしているファイルを検閲されて、何かの間違いで垢BANされるとダメージが大きいので躊躇します。いや、もちろんそんな怪しいファイルなんて上げないし持ってないんですが、欧米のサービスだとイラストのデータがあちらさんの基準でアウト判定されないかって不安が常につきまといます。AIの誤検知とかもMSならやらかしかねないですし。
iCloudはさらに、Windows機にAppleのソフト入れると要らん物まで山ほど追加される問題があるから候補から外します。
結局、他のクラウドサービスも満足できるものは無くて、どうせLAN内で完結するんだから余っているPCでファイルサーバーを仕立てるかなあって感じに。でもファイルをいちいち取りに行くんじゃなくて自動で同期してほしいし、構築や管理の手間掛けたくないなあと思っていくうちに、それじゃあNASでもいいんじゃないかなと思い立ちました。
今までNASというとネットワークでファイル共有できるだけってイメージだったのですけど、ちょっと調べてみると今では専用のOS積んで色々と出来るようになっていることが分かったのです。
<その4 >NAS導入編へ続く。
iPad Pro 12.9インチを買ったぞう <その2> 届いたよ編
前回までのあらすじ - あつさできがくるってiPad Proを買ってしまった。
ってなことで、今回は色々使ってみた雑感を書いてみたいと思います。近頃のブロガー()なら開封するだけでいかがでしたかと今回の更新を終わらせるところですが、別にアクセス数とか求めてないのでサクサク行きます。だいたい写真とか撮ってないし。
いざ開封してみると12.9インチ思ってたより大きい。画面広い。そしてずっしり。そりゃあ約13インチなんだし、MBAと同じくらいだから当然ですね。
まず最初に保護シートを貼ります。全裸で。MS factoryのペーパーライクフィルムは貼りやすくて、不器用な私でも隅っこに気泡ひとつできただけで綺麗に貼れました。よかったよかった。パンツ履きます。
ホームボタンが無いのには少し違和感。三日で慣れましたけど。Face IDの認識精度自体は問題ないんだけど、ついカメラを手で覆ってたり、脇に置いてるのを使おうとしたときに認識できないので、指紋認証の方が楽だなあと思ったり。
Apple Pencile 2の認識精度は文句なし。ただ、鉛筆を模した形状は個人的にそんなに評価できないかな。細いし長すぎてちょっと疲れます。あと先端が丸いのも好きじゃない。シャープペンシル型のモデルが欲しいなと思いました。
ダブルタップも軸が細いせいで人差し指に余計な力が必要なのと、描いてて指先が疲れると無意識に軸を回転させる癖があるので誤タップすることも結構あります。
鉛筆と同じ感覚で使える点では良いのかもしれませんが、鉛筆そのものが入力インターフェースとしてあらゆる点で勝っているとは思えないので、正直言ってお絵描き用入力デバイスとしての持ちやすさ使いやすさはWacomの液タブ用ペンの方が勝っていると感じました。
ペーパーライクフィルムの書き味は画用紙っぽい感じかな。ケント紙っぽくもう少し滑らかでもいいかなあと思いました。他の製品と比べてみたい気もしつつ、決して安い物じゃないし、今のところは十分満足できてます。
キーボード無いのはやっぱり不便なので、余ってたMagic Keyboardを接続。どっちにしろApple Pencileでの操作がメインなので、キーボードは左手側に配置する方が使いやすいから、Smart Keyboard Folioは買わなくて正解でした。
そしてやりたいことのひとつである雑誌のサブスク導入は、幾つかあるサービスの中から比較した結果、まずは手初めにマガジンウォーカーに決めました。
主にカドカワ系の漫画雑誌が読めるというというのが魅力です。やが君と加瀬さんが読めるだけで十分元は取れるし、BL誌も充実してて書店で買いづらいおじさんにも優しいです。
雑誌のラインナップとしては十分過ぎるくらい。ただ残念なことに、アプリの出来がいまいちです。とにかく落ちて落ちて落ちまくるのはなんとかして欲しいところ。それと、雑誌ごとの未読既読やどこまで読んだかがメニューからぱっと見で分からないのが不便です。読み飛ばししたり希望の作品にすぐ飛びたいっていう欲求はあるけど、目的以外の作品が目に入るのも雑誌ならではの体験なので、ここは仕方ないかなと。
でもそんなことよりiPad ProのIPS液晶さいこう。12.9インチで正解。漫画雑誌を見開きで違和感もストレス無く読めます。今まで電子書籍って”読む”という行為についてはどうしても紙より劣化したものだと感じていましたが、ここにきてようやく認識が変わりました。そして電子書籍こそCPU/GPUパワーが重要。Kindle辺りの廉価デバイスでもっさりページめくってるのは、必要十分だと思っていても無意識にストレスが溜まっていたのだなと感じました。
動画配信サービスも気楽に観られるようになり、思っていたとおりの満足度です。やっぱリモコンでぽちぽちスクロールさせるより、アプリ起動してリストをスワイプとかタップでささっと選べると、視聴へのハードルがぐっと下がる感じです。これならNetflixあたり追加してもいいかなと思い始めたり。
実はKndle Fireとかも持ってはいるのですが、安くても遅いデバイスは結局使わなくなるんですよね。なんやかんや言っても速さは正義だなと感じます。
そんなわけで、軽く使ってみた感想として、些細な不満はありますが、総じてお値段相応で払った金額に見合うパフォーマンスを発揮してくれているので、十分納得の買い物でした。
<その3へ>続け。
iPad Pro 12.9インチを買ったぞう <その1> 検討編
もう半年くらい前のことになりますが、唐突にタブレットが欲しくなってiPad Pro(12.9インチ/512GB/Wifiモデル)を購入しました。
色々と忙しくてそれほどがっつり使い込んではいませんが、せっかく新しい玩具を手に入れたのだし、忘れる前にどうせから何回かに分けて感想とかをつらつら書いてみようと思います。
まずは購入検討の段階でやりたいことを考えると、だいたいこんな感じでした。
・気軽にお絵かきしたい
・電子書籍閲覧環境の向上と雑誌のサブスク導入
・動画配信サービスの利用率向上
主用途としてはまずお絵かきです。今はiMacにCintiq 13HDを繋いで使ってはいますが、机上のスペースを取ることや接続の準備とかあって、「さあ描くぞ!」って気合いが必要になるのがちょっと煩わしかったのです。
なので、チラシの裏にぺぺっと落書きする感じで使えたらいいなあという希望がありました。それとApple Pencil 2の評判が良いので、どんなものが使ってみたいというのもあり、この時点で選択肢がiPad Proに限定されてしまいました。
電書についてはなんだかんだでライブラリが増えてきて、やっぱりPCよりもタブレットの方が読みやすいってのがあります。小説とかはKindle PaperwiteかiPhoneでも読めますがカラーや大きめの書籍に対応できるものが欲しいなと。
それに加えて、近頃は雑誌のサブスクサービスが充実し始めてきて、一冊買う値段でその何倍も読めるのは魅力的だと思い始めたからです。
雑誌のサブスクってだいたい直近二ヶ月くらいしか読めなくて、手元に残らないのがデメリットかなと最初は思っていたのですが、どうせ気に入った作品は単行本とかで買うんだし、そうすると捨てる手間がいらないのは逆にメリットだなと考えたら、導入しない理由はないですし。
動画配信については、dアニメストアとかアマプラに加入していても、視聴するためにモニタ占有することになるのがネックでなかなか消化しきれないため、別作業をしつつダラダラと流したりベッドでごろごろしながら観れるようになれば、もうちょっと利用時間も上がるのかなって考えました。
主な用途としてはこんなところですが、なんでもかんでも要求してたら永遠に待ちの状態になってしまいますから、この使い道については妥協してもいいかなっていうのも同時に挙げました。
・文章(長文)を書く
・モバイル用途
・ゲーム
書き物もタブレットでできるなら言うことなかったのですが、対象機種をiPadに絞った時点で、iOS標準の日本語変換を使うことになるのですが、これがどうにも合わなくて本気で文章入力する気にはなれません。しかもApple製品以外のキーボードを使うときは英語配列しか選択できないと知って、端から文章用途は諦めました。
こういうAppleのせこい囲い込みは好きになれないです。
モバイル用途については、どうせあまり外出する機会もないですし、今でもiPhoneとかで事足りてるのでべつにいいかなと。
ゲームについてはやってる時間無いですし、コンソール機でもソフトをだいぶ積んでいるので、見ないことにします。
ということで、なるべく画面は広い方が良い。本体重量の軽さは求めない。ネットワークはWifiモデルで十分。Apple Pencil 2は必要だけどSmart Keyboard Folioは不要っていう条件が抽出された結果、さほど迷うこともなく購入対象が決まったのでした。
・iPad Pro 12.9インチ 512GB Wifi
・Apple Pencil 2
・MS factoryペーパーライクフィルム
・ESR iPad Pro 12.9 2018 ケース
ペーパーライクフィルムは適当に検索して幾つかピックアップした上で、手に入りやすいのをチョイス。どうせ使ってみないとわからないものだから、ハズレさえ引かなければいいかなと。
ケースはなんか安かったのでこれに。意識低いから見栄えとか気にしないしどうせ持ち歩かないので。
そそくさと発注して待つこと数日。届いたはいいけど色々忙しくて開封まで数日……といったところで<その2へ>続く。