*daisystar*

雑記帳

iPad Pro 12.9インチを買ったぞう <その3> お絵描きアプリ編

 前回までのあらすじ - iPad Proを買った。後悔はしていない。

 

 さてさて、iPad Proを買った感想の続きですが、どんなタブレットもアプリが無ければただの板。
 お絵描き周り。大本命のクリスタは外せないとして、せっかくだからiPad用のアプリを幾つか試してみました。
 ちなみに、クリスタは10時間程度、その他は30分〜1時間くらいなので、本格的に使い込んだわけではなく、少し触ったくらいの感想ということはご承知おきください。

 

CLIP STUDIO PAINT EX
 PCでのお絵描きでも常用しているアプリです。iPad版も実用レベルという評判があったからこそ今回のiPad Pro購入に至ったので、このアプリの出来次第では高く付いた買い物になるところでしたが、そんな心配は杞憂でした。
 操作感、機能、速度どれを取ってもPCとさほど大きな違いもなく使えました。ガッツリと絵を描く人はまた違った感想があるかもしれませんが、わたしの用途では十分に使えそうです。
 以下が使ってみた感想です。

・PCみたいに液タブで描きつつモニタでプレビューができない。
・回転や拡大縮小がやりやすい。
・左手キーボードが使えないのは少々不便(使えるのかもしれないけど試してない)。
・微妙なUIの違いに戸惑う。良く言えば微妙なところが気になるくらいの完成度。
・基本的にUIがPCと同じため、ツール類がiPad用に整理されなくキャンバスが少々狭く感じる。
・多機能すぎるのが時々苦しくなることもあるわ(メンヘラ的矛盾した欲求)。

 つまり、PCと同じように使えることがクリスタに対する一番の要求で、それが十分に果たされたおかげで、iPadのアプリとしては違和感も生まれるといった感じでしょうか。
 個人的にはPCのクリスタ使いにiPadいいぞとお勧めしたいです。でもクリスタ使ってないし使う予定も無い人はUIに戸惑ったり、もしかしたら使い勝手が悪く感じるかもしれないです。
 お絵描き用としてはこれ一本で事足りるのですが、機能満載で画面に向かうのにちょっと気合いが要るのは変わらないんですよね。当初の目的としてもうちょっとチラシの裏とかノートの隅に落書きできるような気楽な環境が欲しいというのがありますので、その辺を補完するために幾つか他のアプリを試してみました。

◇AUTODESK SketchBook
 色設定でコピックのカラーが選択できるのが特徴。わたしはコピック使ってませんが、よく使われる色が選べるのはうれしいです。ブラシも豊富で、さらにテキスト入力やパースガイドもあるのに無料で使えるのがうれしいです。

Adobe Sketch
 無料だけどなんかアカウント登録が必要。ログインしないと何も出来ない。ひとまずCCの入れたら使えました。
 シンプルといえばそうなんだけど、いまひとつ機能が足りない感じで、あえてこれを使う理由も見つからないです。Adobe純正ってことでPSDファイルの互換性に安心感あるくらいだけど、互換性の問題が出るほどのことはできないですし。Adobe製なのに軽いっていうのが最大の特徴かな。

◇彩えんぴつ
 色鉛筆の書き味に特化したアプリです。機能は限られているけれど、昔あった100色の色鉛筆セットに心ときめいたり、12色でタッチや重ね塗りで混色した経験がある人なら楽しめるかも。ある意味iPadApple Pencilによくマッチしたアプリです。

◇Procreate
 ブラシも豊富でエフェクト系のプリセットが沢山あるのと、色調整ができるのが特徴かな。必要な機能は一通り揃っています。全体的UIが整理されていて、使いやすそうな感じがします。

 主に使うとしたらProcreateかAUTODESK SketchBookのどちらかですかね。
他にも幾つか使ってはみましたが、ここに挙げるほどでもなかったので割愛します。

 さて、あとはiPad Proでお絵描きする上でひとつだけクリアしときたい問題があります。それはPCとのファイル共有です。なんやかんやと描いたものはPC側に持っていく必要がありますし、資料なんかを持ってきたい。
 今まではDropboxを使っていたのですが、丁度このiPad Proを買う少し前に無料アカウントで同期できるデバイス数が3台までに制限されてしまいました。まあ便利なツールですしお金を払うこと自体は問題ないのですが、一番安いプランで1200円/月からというのは流石に金額が折り合いません。わたしの用途ですとクラウドで共有する必要性は薄く、LAN内のデバイス間で同期できればよいので、それで年間一万円以上かかるのはちょとねえ。
 代替として候補に挙がるのはGoogleDriveやOneDriveなんですが、これらはアップしているファイルを検閲されて、何かの間違いで垢BANされるとダメージが大きいので躊躇します。いや、もちろんそんな怪しいファイルなんて上げないし持ってないんですが、欧米のサービスだとイラストのデータがあちらさんの基準でアウト判定されないかって不安が常につきまといます。AIの誤検知とかもMSならやらかしかねないですし。
 iCloudはさらに、Windows機にAppleのソフト入れると要らん物まで山ほど追加される問題があるから候補から外します。
 結局、他のクラウドサービスも満足できるものは無くて、どうせLAN内で完結するんだから余っているPCでファイルサーバーを仕立てるかなあって感じに。でもファイルをいちいち取りに行くんじゃなくて自動で同期してほしいし、構築や管理の手間掛けたくないなあと思っていくうちに、それじゃあNASでもいいんじゃないかなと思い立ちました。
 今までNASというとネットワークでファイル共有できるだけってイメージだったのですけど、ちょっと調べてみると今では専用のOS積んで色々と出来るようになっていることが分かったのです。

<その4 >NAS導入編へ続く。