*daisystar*

雑記帳

iPad Pro 12.9インチを買ったぞう <番外編> NAS導入編

 冬コミの作業やらなんやらでだいぶ間が空いてしまいました。

 そんなわけでNAS編です。

 

 iPad Proを買った後に一番のネックだったのがPCとのファイル共有。
 Dropboxは利用頻度を考えると丁度良い料金プランが存在せず、代替サービスを探したものの、GoogleDriveやOneDriveは垢BANの可能性が捨てきれず、かといって他に適当なものが見つけられないという情況で、NASはどうかと思いついたのが前回まであらすじです。
 いやねえ、GoogleでいきなりBANされて理由も教えて貰えないって話を何度も耳にすると、それなりに自衛策は必要かなと思うわけです。例えばYouTubeとかでも、何の問題もないアカウントがいきなりエロコンテンツ認定されてBANってのもよく見かけますし。昔は「邪悪になるな」なんて言っていましたけどGoogleも変わってしまいましたからね。アタリをとるために描いた裸がエロ認定された……なんてリスクが付きまとうようじゃ、安心して使えません。

 話が逸れました。で、NASの機種選定ですけど、代表的なメーカーとしてはSynologyQNAPの2社があり、機能的にはどちらのメーカーも遜色ないようでした。
 まずは搭載できるHDDの台数を決めます。HDD自体の容量や値段が4Tで一万円弱とかなので、NAS用途であれば1台で十分かなとも思いましたが、容量が増えすぎてメディアにバックアップを取るのが非現実的になってしまったので、そのうちRAIDを組むつもりで2台搭載できるモデルを選択肢とします。
 両社から幾つかの機種が出ていますが、予算の中から一番パフォーマンス高そうなSynologyのDS218+にしました。
 HDDは少し奮発してWestern Digital Redの8Tにしました。Seagateは個人的に信頼していないし、TOSHIBANAS用ので手頃な機種が無かったため消去法って感じです。RAIDは後から追加もできるのでひとまずは容量の大きな物を一台購入しました。

 

 インストールとか設置は特に迷うところ無く完了。HDDの作動音が結構響きますが、本体そのものは静かなので、動作が止まっていれば問題ありません。気になるようでしたら、設置場所を使用するところから離すこともできるのがNASの良いところ。
 SynologyのNASはDiskStation Managerという専用のOSを使用します。OSと言っても操作や設定はWebブラウザからのGUIで行うので楽ちんです。Linuxベースらしいのですが、使っていてもそれを意識することはありません。
 アドオンパッケージの導入で色々とできるようですが、ひとまずはファイル共有のSynology Driveを有効にします。

 iPad用にはApp Storeからクライアントをダウンロードできるので、それをインストールすればOK。ファイル同期の問題はあっさり解決です。
 もちろん普通のネットワークフォルダとしても使えるので、FileBrowserやiPadOS13以降のファイルアプリを使ってNASに保存したデータをいつでも参照できます。

 

 使ってみて意外に便利だと思ったのはPhotoStationという機能です。これはNAS上に設定したフォルダの画像に対して、サムネイルを表示するWebページを自動で作成してくれるというもの。
 例えば資料用に撮影した画像や素材集なんかを入れておくだけで、必要な時にぱぱっと選ぶことができます。(※素材集についてはライセンスによっては個人使用とはいってもNASに置くこと自体グレーなものもあるかもしれないので、利用前にしっかり確認しましょう)
 タグ付けやコメントもできるので、わりとこの機能だけでNASを導入する動機になり得るかなと思います。

 

 全般的に導入について特に困ることもなかったのですが、少しだけ迷ったのがファイル名の長さについてです。
 SynologyのNASではファイルの長さが255byteかつファイル名に使用する文字コードUTF-8という仕様です。これはどういうことかざっくり説明すると、UTF-8ではアルファベットは1byteですが日本語は3byte使用します。なので日本語だけのファイル名にすると80文字くらいしか使用できません。
 それに比べてMacやWindwsは日英関係なく255文字までファイル名に使えますので、もし日本語で長いファイル名を付けている場合、そのままではNASに持っていくことができません(ファイルコピー時にエラーになります)。
 普通はそんなに長いファイル名を使うこともないでしょうが、私の場合はずっと昔に録画したテレビ番組のファイル名が番組名+番組情報となっていたケースと、ダウンロード販売で買った動画のファイル名をタイトル+コンテンツ情報にしていたものが、この仕様にぶち当たってしまいました。
 分かってしまえば驚くことはないのですが、ファイル名に何文字まで使えるのかっていうのは意外にはっきりとした情報が少ないため、調べるのに少々手間がかかってしまいました。
 (※上記のファイル名の説明については、厳密に言うと色々と違うところがあるのですが、長くなるので端折ってます。)


 初期投資としてちょっと値が張りましたが、おかげで快適な環境が構築できましたし、対費用効果という面では満足しています。