*daisystar*

雑記帳

Razer Tartarus V2をMacで使う

 お絵描き用途に左手入力デバイスが欲しいなーと思っていたところ、昨年Razer Tartarus V2が発売されました。

www.razerzone.com

www.4gamer.net

 本来はゲーム用のデバイスですが、今回ホイールも復活して機能的には十分だったので買ってみました。ちなみにこれ、発売当初は品薄でしたが今では潤沢に流通しているようです。

 

導入について

・パッケージのSYSTEM REQUIREMETSにWindowsとしか書いてない

 Macで使えないのかもって一瞬ヒヤリとしましたが、きちんと使えました。現状、Razer Synapse 3というのがWindows用しかないのですが、MacではRazer Synapse 2を使用すればいいようです。

 

・ドライバCDとかパッケージに入っていません

 サイトからダウンロードする必要があります。まあ、近頃はどのメーカーの機器でも付属のドライバCDより新しいバージョンのドライバが公開されてることが多いので、合理的でしょうね。

 そして、Mac用のドライバの場所が分かりにくいです。製品の頁からはWindows用のドライバダウンロードページに飛ぶので、サポートページの検索から探す必要があります。ちなみに、ここからダウンロードできます。

・ドライバを使用するためにはユーザー登録をする必要があります

 ユーザーアカウントを入力しないとドライバの起動ができません。いや抜け道あるのかもしれないけれど見つけられませんでした。

 ちょっと意味が分かりません。いざ使おうってときにこういう不要な手間を取らせる最悪のユーザビリティ。私にとってユーザー登録するメリットって何? クラウドに設定保存できるとか、別にいらないんですけれど。マーケティング主導な企業風土なのか分からないけれど、一気にRazerってメーカーの評価が下落しました。

 ってか、これ会社が無くなったら再インストール不可になるってことですよね。

 

・ Karabiner-Elementsを使用している人は注意が必要

 キーボードカスタマイズソフトの Karabiner-Elementsはとても便利なのですが、Razer Tartarus V2でキーの割り当て変更時には注意が必要です。

 ドライバでのキー割り当て変更時、Karabiner-Elementsが有効になっているキーボードからの入力は反応しません。

 単純に、Karabiner-ElementsのPreferences画面を開いて、Devicesタブから対象のキーボードのチェックを外してあげればいいので、キー割り当て変更時にチェックを外して、設定が済んだらまた元に戻せばOKです。

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 気づいてしまえば何のことはないのですが、しばらく悩んでしまいました。

 

使用してみた感想

・ぶっちゃけめっちゃ便利

 ☆雑魚絵描きは何度も何度もアンドゥして線を引き直すのですが、ボタン一つでできるのがうれしいです。

 ☆拡大縮小回転もマウスとキーボードを持ち替える必要なくていいです。

 ☆CLIP STUDIOではツールのショートカットを押しっぱなしにしてるとそのツールに切り替わり、離すと元のツールに戻るっていう仕様なのですが、これがめっちゃ相性良い。ブラシや消しゴムを瞬時に使えます。

 ☆キーボードマクロも登録可能。まだ使いこなせていないけれど、色々応用がききます。

 

・サイズ的にはもう少しコンパクトな方がうれしい

 手の大きさは個人差があるので人によるとしか言えないのですが、特に手や指が短いわけでもないわたしでも、親指の方向キーに指を付けた状態ではキーボードの最上段には届かず、少し掌を動かす必要があります。

 まあ、そこまで機能を割り当てて使うこともないので困ってはいないのですが、位置調整とかできないので、手の小さい方はデモ機の置いてあるお店を探して実際に触ってみることをお勧めします。

 海外のゲーマー向けのサイズ感としては丁度良いのかもしれませんが、なんかキーボード光らせるくらいだったら、位置を調整出来るようにキーボード部分がスライドできたりして欲しいです。

 

・なんかキーボードが明滅して邪魔だった

 ドライバの設定で消せるのですが、Mac OS 10.11 (El Capitan)のときは設定変更しても反映されませんでした。

 邪魔だなーと思っていたのですが、別件で10.13 (High Sierra)にアップデートしたらきちんと設定通りに消えたので、ドライバのバグなんでしょうか。

 

総評

良い買物をしました。問題点が無いとは言いませんが、機能的には満足していますし、価格的にもお絵描きの時の煩わしさが少なくなる効果を考えたら1万円ちょい払う価値はあると感じました。

 ただ、こういうデバイスは手になじむかどうかが一番のポイントですから、まずは実機を触ってみるのが良いと思います。