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*daisystar*

雑記帳

『続・劇場版Wake Up, Girls! 青春の影』を観ました

■観てきました。続・劇場版Wake Up, Girls! 青春の影。新潟では上映されず、遠征して観ようにも上映期間が2週間しかないため、仕事の都合とかもあってスクリーンで観ることは叶わないかと思っていたのですが、半ば無理矢理有休を取って東京まで行って鑑賞することができました。

 始発で家を出て池袋と新宿の映画館で合計4回観てから夜行バスで帰ってくるという弾丸ツアー。本当は5回観る予定でしたが、友人と話すこと多すぎて最後の1回は生きませんでしたが。

 舞台挨拶があるわけでもなく、劇場特典の配布も終わってて、劇場版Blu-rayももう買えるのだから、そんな何度も観なくていいじゃないかって思わないわけではないのですが、そこはまあTVシリーズ終わってから入ったファンとしては、ようやく時間軸に追いつけるって想いもあるわけでして。

 感想としては、期待に応える内容で存分に楽しめました。完全にTVシリーズの続編という割り切り方も、バンダイチャンネルとかオンラインの配信でいつでも観られる今の状況を考えると、十分にありでしょう。もはや後編が楽しみで仕方ありません。

 以下、思いついた感想をつらつらと。

■カルロス鴨田

 いかにも居そうというか、気持ちの込もってない発言とか、都合の良いときに立場を出すところとか、まさか丸ごとあんな人物は居ないにしても、個々の発言とかリアクションとかはあるあるって感じで、なんかクレーム付いたりしないかと要らない心配をしてしまいます。

 私がWUGを観ていての好きなところは、周囲の大人がちゃんと描かれているところです。まあWUGの7人から見たら悪役となる大人も出て来るのですが、みんなその人なりの行動原理で動いているんですよね。だからこそ、7人のキャラクター達の個性も自然に受け容れられるというのがあります。

■作画とか

 個人的には作画についてはそんな気にする方じゃないので、まあ良かったと思います。

 ただ、画面中央に居る子意外が演技してないとか、レイアウトで誤魔化してるなあってカットが所々に見えたのは気になりました。特にI-1のチーム分割の発表シーンで白木さんがトラメガで喋っている所なんて、もうちょっとやりよう無かったのかなあって感じます。

■ぼくたちのI-1club

 I-1が活躍するって聞いてたのに!どうして!!

 Team SとMの編成はどうなってるの!!

 ティナはどこ!!

 衣装かわいいし歌ってるシーン観たい!!

■レッスン

 早坂の採点で体力が4点と一番認められていたはずなのに、bvexのレッスンで力不足を思い知らされる要素が体力面というのは腑に落ちませんでした。作品中でI-1のレッスンは他のアイドルと比べて特別厳しいように思えるのですが、そうなるとbvexのレッスンで着いていけてないのは違和感がありました。

 むしろ、表現力とかセンスとか洗練されていないような部分が足りてないって方が納得いきます。

■達磨の声

 なんかI-1の経営母体というか、謎の資本でもないと維持できそうもない規模を解決する案がそっちにあったか!って思いました。ただ、あまりやり過ぎると、折角今まできちんと積み上げてきたリアリティが一気に崩れかねないのんですよね。

 見方によってはI-1clubのメンバー選抜が公正でない印象を与えるのは、白木徹という人物の魅力を削ぐことになりそうなのを危惧しています。まあ、無いとは思うのですが、もし仮に真夢や芹香メンバーチェンジも達磨の声が関わっていたとかってなった場合、WUGの根幹を揺るがすことになるので、不安ではあります。

■白木徹と丹下順子

 アニメ版の方でも伏線があったのですが、やはり丹下社長は元セイント40で白木さんと旧知の仲でした。元Pとアイドルというやりとりから、大人のやりとりになる流れはいいですね。

 島田真夢はあの頃の君たちのようだという台詞が意味深長です。真夢の母はセイント40のオーディションに落ちているわけで、その娘を指してああいった感想を持つというのは、恐らく白木も丹下も気付いてない気がするので、色々と深読みできそう。(真夢のI-1時代に白木さんと真夢の母が会う機会があれば話しているかもしれませんが、それはそれで面白いです。)

■中の人ネタ

 今回、これがかなり鼻につきました。楽屋落ちや内輪受けといった部類で、ほどほどにしておけば良いのに、キャラクターの性格をぐずぐずにしている感じを受けます。そんなことやる以前にもっと描写すべき事があるんじゃないのって思いました。

 どうせハイパーリンクで狙ったとおりですと言い張るんでしょうけど、正直上手くいってるとは思えません。

 折角TVシリーズで積み上げてきたそれぞれの人物像を、安易に役者のエピソードを混ぜることで煮崩してしまうのは勿体ないです。

■ショート佳乃

 おやって思ったのは、佳乃が髪を切ったことに作中で全く触れないことでした。

 アイドルのビジュアルイメージを作る上で髪型は重要な要素なのに、冒頭のアイドルの祭典での映像やプロフィールと違ってばっさり髪を切っていることに対して、カルロス鴨田氏が何のコメントも無いことは不自然すぎます。興味が無いなら無いなりに「あっ髪切ったのね」と流すくらいのことはあっても良かった気がします。

 中の人ネタと合わせて、下手したら青山佳乃というキャラクターが別人に見えかねないなあと思います。

■東京での挫折

 全体の構成としては前半上げて後半下げて最後にひっくり返すってものなのですが、前半と後半であまり落差がなくて平坦だなあという印象でした。

 『7 Girls War』のプロモーションがあんまりお金かけて力入れている絵に見えず、手応えを感じている描写も台詞中心で、スケジュールが忙しくなったい=眠そうっていうのもテンプレートっぽい感じがしました。

 b-sessionだって、MACANAの最初のライブからまだ1年経ってないわけで、お客さんが自分たちを見てくれないことに意気消沈するのももう少しフォローが欲しい気がします。

 2ndシングルが売れないことも、曲がイメージに合っていないという外的要因なのに、真夢の「WUGらしさ」が分かれば道が開けるって台詞から、早坂から『少女交響曲』をもらって「これだよね」ってなる流れは正直ピンと来ませんでした。

 東京の活動で自分達の軸を見失ったような描写もあるのですけど、それは売り上げ不振の後から来てるわけで、前後関係を考えずに無理矢理繋げた印象が拭えません。

■手売り

 手売りする決断が松田の一言で決まってしまっているのも性急だなあと思いました。

 『素顔でKISS ME』の売り上げ枚数は語られませんが、話の流れからすると『7 Girls War』にも届いていないようです。そうすると良くて1万枚、下手したら1万枚を割る数字と推測されます。仮に同じだけ売れてたとしても残り1万5千枚を手売り。ちょっと現実的な数字ではありません。

 あんな場所で路上ライブできるのかってのは置いておくとしても、ラストの場面で松田が居ないのはどうしてなのでしょう。あのシーンで早坂が登場する以上、松田が居て貰っては困るのは分かるのですけれど、なんの理由もなく不在なのは違和感があります。松田の口から手売りを言い出したのに。最低限WUGのメンバーから手売りしたいと意見が出ているくらいの流れが欲しかったです。

 ラストのシーンといえば、WUGちゃん達が口々に「頑張った」って口にしてますが、それに対して早坂が何も触れていないのはどうしてなんでしょう。作中の早坂の態度から、色々と割り切れていない部分も見て取れるので、結果を出さなければ意味がないと直接言うかは分かりませんが、何かしらリアクションがあって、アイドルの祭典への提案があったなら、すっと腑に落ちた気がします。

 と、まあ色々書いてしまいましたけれど、わざわざ休みを取って東京まで観に行っただけの価値がある作品だということは間違い有りません。

 私はもうTVシリーズや最初の劇場版を何度も何度も繰り返し観ているので、重箱の隅が気になってしまっただけなので、偏った評価になってしまってます。

 少なくともTVシリーズが楽しめた人は間違いなく面白いですから、上映期間の延長された劇場もあるようですし、是非観に行って欲しいと思います。

 あー、早く後編観たいなあ。